適応する疾患

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前立腺癌

前立腺がんのロボット支援腹腔鏡前立腺手術(ダヴィンチ手術)について

前立腺は、膀胱の尿を排尿するときに、尿道を包むように存在し、排尿をコントロールするのに重要であると同時に、また前立腺の外側を包むように勃起を起こす神経の束が脊椎からペニスへと走行しています。このため前立腺がんに対して根治的な治療である摘出手術を行うと、手術後に尿の漏れ(尿失禁)や、勃起障害(ED)が生じることが問題でした。

この手術後の尿失禁や勃起障害を極力するためにこの20年間泌尿器外科医は様々な角度から検討を加え、大きな進歩を得てきました。われわれのチームの堀江は、国立がんセンター病院勤務時代に、尿失禁を減らす方法を考案し、世界的に評価されています。

この手術の進歩を要約すると以下のようになります。

  1. 前立腺と前立腺を包む筋肉、特に括約筋の位置を把握し、がんを残さずにかつ、筋肉を損傷しない手術を行う。
  2. 前立腺を包む神経を丁寧に前立腺から剥がすこと。これを神経温存手術と呼んでいます。

ただし前立腺はからだの奥深いところに存在するため、繊細な細かい手術を、遠く離れたところから手を伸ばして行うことは拡大鏡をしていても困難なのが実情です。

そのなかで開発されてきたのが、ロボット支援腹腔鏡手術(ダヴィンチ手術)です。

このロボット支援腹腔鏡前立腺手術(ダヴィンチ手術)では、

  • 傷口が小さく、患者の痛みが少ない
  • 手術時間が短く、回復が早い
  • 入院期間が短い
  • 手術後排尿が早く回復する
  • 手術後勃起機能が早く回復する

ことが大きな特徴です。

その他の疾患

今後、泌尿器科の範囲では腎臓や膀胱などへの適応も検討しています。
海外では大腸、子宮、心臓外科さらに耳鼻科、形成外科でもロボット支援手術が行われています。